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基板FAQ ~なんかへんだぞこの基板~

【事例032】ショート断線している
写真のように銅の屑がパターンの間をつなぎ、ショート断線している。

パターンと異物の付着箇所を観察すると、細い異物の表面には若干のレジストが付着した跡がありますこの症状はショートである事から、レジスト印刷直後のインクが乾燥する前に異物が付着したことで、パターン面の銅と異物は擬似的なショート状態となっておりました。通常」ワークサイズ単位でレジスト印刷し、ラック収納をしますがラック収納は垂直/水平に挿入しなければ引っかかってしまうことがあります。これを強引に押し込むと、写真のような銅くずが発生することがあり、本ショート原因の銅くずはラック収納において発生したものと想定されます。自動のE-Tester(電気導通検査)を実施した場合このようなショートは流出を防止することができますが、レジストインクが乾燥工程で乾燥した際に異物とパターン面が微妙に離れ、E-Testerではショートに至らないこともあります。その後の工程で、基板を重ねる作業や実装時の高温による基板の伸縮でショートに至るケースも存在します。

基本動作として レジスト印刷直後に基板を収納する際、仕切り金具との接触抵抗を低減させるため、垂直に落とし込むと基板の重さで無理な抵抗が有っても無理やり入れられる「縦入れ」よりも無理な抵抗が有った場合は入れなおす作業となるため、結果的に摩擦抵抗を低く保てる「横入れ」の方が望ましい取り扱い方法です。銅屑発生のリスクを低減させます。基板収納台車の清掃頻度が明確に定めていなかった為、今後は始業前(朝、休憩後)に清掃することにしました。特に銅屑が付着する仕切り金具は清掃責任者を決め確実に実施することは対策の一つです。直接基板をあつかう時だけでなく、5Sを関連治工具にも入れることが非常に重要です。

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